川崎弘敦
店長の責任感、達成感、やりがいは本当に大きい
その電話は突然かかってきました。午後出勤で家にいた時、専務からの店長辞令。それまで副店長や主任として、何人かの店長を見てきましたので、これは大変だと感じました。店舗へ向かう道中、不安やプレッシャーばかりでしたね(笑)。
担当者から部門長へは、業務の延長線でいずれなるだろうと認識していましたが、部門長から店舗管理者へは実際大きなステップでした。
部門長以上に細かな視野もいるし、全体を見通す大きな視野もいります。でもそれ以上に店舗を任されての責任感、達成感、やりがいは部門長の比ではないですね。
店長に必要なスキルは「統率力」と「忍耐力」
店長業務は一言で言うと、『店を運営すること』です。でも店舗にはたくさんのスタッフがいて、いろんな人間関係があります。業績を軌道に乗せられたのもスタッフみんなのおかげです。“この店舗を地域になくてはならない店にしよう!”と、何度もみんなに言い続けました。“店舗がなくなったら地域のみんなが困る”その想いでみんながひとつになったからだと思います。
店長に必要なスキルは、たくさんあると思いますが、私は「統率力」「忍耐力」だと感じています。「統率力」とは、みんなが働きやすい職場をつくる力です。私は、みんなが何でも言い合える職場を目指しました。もちろん店長である自分にも気兼ねなく意見を言って欲しかったので、常にフレンドリーにスタッフに声をかけ、「何か困ったことはない?」と会話を大事にしています。「忍耐力」とは上からの指導や業績責任に応え、スタッフからの提案や不満にも対応する力です。あやふやな対応は一番ダメですね。きちんと受け止めて回答する姿勢が大事です。実際まだまだ忍耐力は強くなっていないと感じることもありますが(笑)、私の場合、子供と一緒に遊んで寝ることで癒しになって開き直れたりしています。
大きく成長できた時には、高い壁があった
私のこれまでを振り返ると、大きく成長できたと感じた時には、高い壁がありました。旧高知店で担当者として勤務していた時のことです。当時、菓子・日配・日用品部門の経験があった私に、当時の店長が「やったことのない部門をどんどんやろうぜ!将来のお前のためにも!」と言って、食品部門を任せてくれたんです。はじめの頃は失敗ばかりで、本部の部長にも叱られてばかりでした。でも“今に見てろ!”とがむしゃらに頑張ったことをしっかり見ていてくれました。
今思うとこの時からの頑張りが評価されて、後の新店(ベルティス店、クラージュ店、みさと店)のオープンメンバーに選ばれたことにつながっているのだと思います。
そしてベルティス店のオープンメンバーになった時のこと。「高質スーパー」という品質を重視するスタイルになった店舗に初めて配属されたことと、12月年末商戦真っ只中のオープンということで、毎日バタバタでした。“どういう店作りをするか”ということをずっと考えている時、先行して高質スーパーに切り替えたヴィアン店に研修に行かせてもらいました。そこで「売場作りの考え方」「数値への考え方」を学び、こんなにもレベルが高いのかと、衝撃を受けたことを今でもよく覚えています。
将来を意識して、いろんなことにチャレンジして欲しい
今でこそ、こう言っていますが、入社した頃は本当に忍耐力がなく、先輩方に迷惑をかけました。当時、大学を出たばかりの私は、てっきり“褒められて伸びるタイプ”だと思っていたので(笑)、厳しい指導に弱音をはいたものです。今では厳しく育ててもらったことに感謝しています。あの時、もっといろいろ勉強しておけば良かったと思うこともあります。今の部門長クラスには、将来を意識して、いろんなことにチャレンジして欲しいと思います。
祖父に教えてもらった釣りを息子に教えていくこと
趣味は祖父に教えてもらった釣りです。祖父の家の前に池があって、保育園に入る前から釣竿を持っていたんですよ(笑)。それから川釣り、海釣りとハマり、毎週末には自転車で朝早くから出かけたものです。今は中々子供と時間があいませんが、小学生の息子に餌の付け方を教えたり、釣りを楽しんでいます。
針木店店長
- H25.5 店長就任
- H15.3 グロサリー主任
- H8.4 入社